仏北西部ルーアン近郊の教会襲撃テロ事件で、仏検察は26日、治安当局に射殺された実行犯2人のうち1人が当局の監視対象で自宅軟禁中だったと明らかにした。テロに関わる可能性があると見られていた。オランド大統領はテロとの戦いで、国民に団結を呼びかけるが、テロが繰り返される現状に野党などから政府を批判する声が出ている。
仏の教会で立てこもり、人質1人死亡 ISテロと断定
検察の発表によると、身元が特定された実行犯はフランス人アデル・ケルミシュ容疑者(19)。もう1人の容疑者については確認中という。
発表によるとケルミシュ容疑者は昨年3月と同5月、親族の身分証明書を所持してシリアに渡ろうと試みたが、いずれも経由地のドイツやトルコで当局によって送還され、昨年5月から今年3月まで仏当局に身柄を拘束されていた。
司法当局はその後自宅軟禁に切…