事件発生から1日たち、「津久井やまゆり園」を調べる神奈川県警の警察官ら=27日午前8時49分、相模原市緑区、仙波理撮影
相模原市緑区千木良(ちぎら)の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡し、職員2人を含む26人がけがをした事件で、神奈川県警に殺人未遂などの容疑で逮捕された植松聖(さとし)容疑者(26)が、約50分の間に45人を次々と襲ったとみられることが、捜査関係者などへの取材でわかった。被害者の多くが首付近や胸などに刃物で刺されたとみられる傷を負っており、県警は殺意を裏付けるものとみている。
特集:相模原の殺傷事件
県警は27日午前、容疑を殺人に切り替えたうえで植松容疑者を横浜地検に送検した。一方、県警は施設内で、犯行に使われたとみられる血のついた包丁2本を新たに押収した。凶器とみられる刃物はこれで計5本になった。また、園近くの植松容疑者宅の捜索を開始。事件当日の移動に使われた植松容疑者の車も検証する予定で、当時の詳しい状況や動機の解明を進める。
県警や県によると、植松容疑者は26日午前2時ごろ、園内の東側の居住棟の窓ガラスを割って侵入。居住棟は2棟、入居者が生活する部屋は約100あり、西側の居住棟に移動しながら入所者らを次々に襲ったとみられる。午前3時ごろには約7キロ東にある津久井署に車で移動して出頭。園内にいた時間は、50分ほどだったとみられている。
植松容疑者は逮捕後の調べに、…