記者会見後に記念撮影に応じるナイアンティックの村井説人社長(中央)、宮城県の村井知事(右から2人目)、岩手県の達増知事(同4人目)ら=東京都内
スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」を運営するナイアンティックと岩手県、宮城県、福島県、熊本県は10日、ポケモンGOを観光振興に活用すると発表した。立ち寄るとアイテムがもらえる「ポケストップ」を増やしたり、他では手に入りにくいポケモンを出現させたりして県外から観光客を呼び込むという。
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熊本県は今年の熊本地震で、東北3県は東日本大震災で大きな被害を受けた。宮城県の村井嘉浩知事は「利用者が被災地で食事をしたりお土産を買ったりすることで、地域経済が活性化する」と話した。
実現は9月以降になる見通し。4県にポケストップや、ユーザー同士がポケモンを戦わせる「ポケモンジム」を増やすことや、各自治体が観光地と近くのストップやジムをまとめた観光マップを作ることなどを検討している。ゲーム利用者向けのイベントも開催するという。
ナイアンティックの村井説人社長は「被災地にレアなポケモンを出現させることもアイデアの一つ。検討したい」と述べ、被災地を手に入りにくいポケモンが現れる「名所」にする考えを明らかにした。(上栗崇)