バスから降りて開通前の圏央道を歩くツアー参加者ら=茨城県常総市
「開通前の高速道路を歩きませんか」。26日に茨城県内が全線開通する圏央道で、こんな日帰りバスツアーが人気を集めている。ダム、橋、港湾などの巨大インフラを訪れる「インフラツーリズム」として旅行会社が参加者を募ったところ、1日でバス11台分が集まった。開通前にしかできない希少価値が人気で、26日の開通日にもツアーが組まれている。
12日の日曜日、オープン間近の圏央道。茨城県坂東市にできる坂東インターチェンジ(IC)に観光バス11台が集まった。旅行会社「クラブツーリズム」(東京都新宿区)が主催する「圏央道ウォーキングツアー」だ。都内各地から集まった約400人が、隣の常総ICまでの未開通区間をバスで走り、途中からバスを降りて歩いた。
インフラツーリズムは、インフラそのものを観光資源として売り込もうと、国土交通省が2013年に打ち出した。当初は国などによる無料案内だったが、普段は入れないインフラ内部も見られるとあって次第に人気を集め、昨年から旅行会社が企画する有料ツアーが急増。昨夏の夏休み前後には40件近くが行われた。工事中のダムを訪ねるなど期間限定のものが人気だという。
圏央道ツアーのガイド役を担っ…