くまモン「生みの親」の脚本家・小山薫堂さん(左)と華道家・假屋崎省吾さん(右)も観光親善大使OB。それぞれ後見人として式典に駆けつけた=15日午後、東京・南麻布のフランス大使公邸
2017年度のフランス観光親善大使に、熊本県営業部長のくまモンと着せ替え人形の「リカちゃん」が選ばれ、15日、東京・南麻布の在日フランス国大使公邸で任命式が行われた。フランスの魅力を伝える「大使」は2000年に創設され、細川護熙元首相や滝川クリステルさんら各界の著名人43人が務めてきたが、人間以外から選ばれるのは初めて。フランス観光開発機構のフレデリック・マゼンク在日代表は「くまモンもリカちゃんも日本では知らない人がいない存在ですから」と話し、2人の影響力に期待を寄せた。
くまモンは毎年7月にパリで開かれる日本文化のイベント「ジャパン・エキスポ」に2013年から4年連続で参加。熊本のPRのためリヨンやボルドーなどにも足を運び、知名度は高まっているという。
今年生誕50周年を迎えたリカちゃんは、「フランス人音楽家の父とデザイナーの母の間に生まれた11歳」(発売元のタカラトミー)。近年は他社のCMに出演するなど単独のタレント活動もしている。昨年12月にはパリで様々な衣装に身を包んだ約100体が並んだ展覧会「Licca~Symbol of Kawaii」(主催・日本玩具文化財団)が開かれ、パリジェンヌたちの称賛を浴びた。(戸田拓)