男子個人総合の最終種目、鉄棒の演技をする内村航平=林敏行撮影
(10日、体操 男子個人総合決勝)
勝負を分けた内村航平とベルニャエフの鉄棒の得点を、比較してみたい。
リオオリンピック
内村航平が2大会連続の金 体操・男子個人総合
まず、技の難度の合計にあたるDスコアは内村7・1に対してベルニャエフは6・5。内村が0・6上回っている。それでは、出来栄えを示すEスコアはどうだったのか。
内村は、落下のミスを回避するため、バーを越えての宙返り技を少しだけバーに近づけた。このため、その後の振り上がり部分でわずかにひじを曲げた。倒立をはさむ技が四つあり、それぞれ、その姿勢の傾きなどに対して減点された。
一方、ベルニャエフは体を伸ばしてバーを越える手放し技が2度あったが、ともに腰の曲がりが目立った。これは技術的な減点となる。
さらに倒立をはさむ技は六つと…