田知本遥の金メダルが決まり、歓喜にわくパブリックビューイング会場=11日午前、富山県射水市戸破、吉田真梨撮影
柔道女子70キロ級決勝。田知本遥(26)が寝技で相手を抑え込みに入ると、故郷の富山県射水市のパブリックビューイング会場では、約200人が祈るようにスクリーンを見つめた。そのまま20秒。合わせ技で一本勝ちとなり、大きな歓声が上がった。
田知本遥が「金」 柔道女子70キロ級
リオオリンピック
田知本は故郷・富山県の友人らの顔写真が入った日めくりカレンダーを携えて五輪に臨んだ。作ったのは78キロ超級で五輪を逃した田知本の姉愛(めぐみ)さん(27)だ。
6月、愛さんから田知本の同級生らの元に「遥のためにカレンダーを作りたい。写真とメッセージを送ってほしい」と呼びかけがあった。
顔写真と数十人分のメッセージが集まり、試合当日までの30日分のカレンダーが完成。田知本は、「みんなに支えられて今ここにいます。この気持ちを忘れないで残り30日を過ごしていきます」とフェイスブックに載せた。
田知本の小中学校の同級生で、カレンダーに「自分らしく全力で頑張って」とのメッセージを寄せた、土田遥香さん(25)は「おめでとう。妹を応援するお姉さんの気持ちにも心打たれました。姉妹で取った金メダルだと思います」と喜んだ。
県立小杉高女子柔道部で監督と…