強奪された拳銃で警備員が撃たれた奥田小学校から、保護者らに付き添われて下校する児童たち=26日午後4時28分、富山市、朝日新聞社ヘリから、矢木隆晴撮影
富山市内の交番で警察官が刺されて死亡し、近くの小学校で警備員が撃たれて死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された富山県立山町の島津慧大(けいた)容疑者(21)は元自衛官だったことが捜査関係者などへの取材でわかった。
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島津容疑者の自宅の近くに住む男性によると、島津容疑者は数年前に自衛隊に入隊後、1年ほど前に戻ってきたという。
男性は「あまり話すことはなかったが、おとなしい感じの少年だった。あんな事件を起こすような人ではなく、新しい勤め先を見つけて就職したものだと思っていた」と信じられない様子だった。
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逮捕された島津慧大(けいた)容疑者の自宅は富山県立山町内の田園地帯にある。近隣住民によると、島津容疑者の家族は20年ほど前に引っ越して来たといい、島津容疑者は地元の小中学校へ進学。幼いときから知っているという近所の70代女性は、犬の散歩途中に出会うと、礼儀正しく「こんにちは」とあいさつする姿を覚えている。その後、島津容疑者は自衛隊に入隊。地元広報誌には、町長から激励される様子が掲載されていた。激励会に参加した男性(64)は、「まじめな印象。あいさつや受け答えもしっかりしていた」と振り返る。
一方、自衛隊に同期入隊し、金沢駐屯地でも一緒に勤務したという富山県の男性会社員(28)は、こう証言した。「内気な面があった。一人でいることが多く、陰口を言う同期もいた」。また島津容疑者の性格については、「ちょっと注意されたことに、すぐカッとなる面があった」と話した。