前日からの積雪で多くの車が立ち往生した北陸自動車道=12日午前11時18分、富山県小矢部市、朝日新聞社機から、恵原弘太郎撮影
北陸自動車道は11日夜から、大雪の影響により一部で通行止めとなった。中日本高速道路金沢支社によると、石川県と富山県の境の上下線で一時、最大410台の車が立ち往生した。12日午後0時半現在、丸岡インターチェンジ(IC)―富山IC間が上下線とも通行止めとなっている。
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徐々に減っているが、12日正午現在でも、下り線で100台がなお立ち往生しており、復旧のメドは立っていないという。
11日午後10時15分から金沢森本IC―小矢部ICの下り線が通行止めとなり、この間で最大3キロの車列ができた。上り線も約1時間半後に通行止めとなり、車の運転手らに水や食料が配られた。体調不良を訴える人は出ていないという。
千葉県の運送会社員の男性(42)は、薬品を届けるため石川県内の病院に向かっていた12日午前2時ごろ、小矢部IC付近で巻き込まれ、午前11時過ぎまで立ち往生。「こんなことは初めてで疲れた。前の車が動き出した時はうれしかった」と話していた。
金沢支社は通行止めのタイミングについて「視界は良好で路面凍結もなく、立ち往生が起きるまで通行止めにしなかった。遅かったか早かったかは現時点で判断できない」としている。
気象台によると12日午前11時までの石川県内の積雪量は白山市70センチ、金沢市44センチなど。富山県内は高岡市80センチ、富山市52センチなどとなっている。