米大統領選の共和党候補トランプ氏は16日、ウィスコンシン州での集会で演説し、「今とは異なる将来を求め、もがいている全てのアフリカ系米国人に投票してほしい」と支持を呼び掛けた。黒人からの支持は1%と低迷しており、11月の本選挙に向けて支持基盤を広げたい思惑がある。
特集:米大統領選2016
同州ミルウォーキーでは警官が黒人を射殺したことへの抗議が暴徒化し、非常事態が宣言されたばかり。トランプ氏は「暴動の主な被害者は周辺に暮らす、順法精神あるアフリカ系の米国人だ」と指摘。そのうえで、民主党が優勢なミルウォーキーでは無職の黒人の若者が多く、貧困率も高いなどと統計を並べ、「民主党は黒人票を我が物と当然視し、恩返しを何もしてこなかった」と批判した。
さらに、移民に寛大な民主党候補のクリントン氏の政策で「最も被害を受けてきたのは、アフリカ系米国人のコミュニティーだ」とも訴えた。
近年の大統領選で、共和党候補…