日中韓3カ国の外相会談を今月23、24日に東京で開く方向で各国政府が最終調整していることがわかった。尖閣諸島周辺の領海などに中国公船がたびたび侵入した問題を巡って日中関係が悪化し、開催が危ぶまれていたが、日本側が対話の継続を呼びかけ、中国側も前向きな姿勢に転じた。
政府関係者が17日明らかにした。日中韓3カ国は外相会談と首脳会談を毎年持ち回りで開いている。昨年3月以来となる今回の外相会談では、岸田文雄外相が議長を務め、中国の王毅(ワンイー)外相、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が出席する。安倍晋三首相への表敬訪問も調整する。
外相会談をめぐっては、7月上旬にいったん外交当局者の間で「8月下旬の開催」で一致。しかし、日中関係の悪化で、中国側が前さばき役の孔鉉佑外務次官補の訪日を見送るなど、めどが立たない状態が続いていた。(武田肇)