今夏はピーク電力が減った地域が多い
関西電力や北陸電力などが営業する地域で、今夏のピーク時の電力が昨夏よりも少なかったことがわかった。政府は今年、2011年の東日本大震災後では初めて節電を呼びかけなかった。だが、節電が定着し、猛暑でも電力の最大値が上がらなかったようだ。
北陸、関西、中国、四国の各電力会社に、今夏と昨夏のピーク時の電力を朝日新聞が取材した。大手電力以外が発電し、大手が持つ送電網に送られてくる分も含んでいる。
関電の営業地域でみると、今夏のピークは8月22日午後1~2時の2657万キロワット。大阪市で最高気温が36・3度を記録した日だったが、昨夏のピークの8月4日午後2~3時(2705万キロワット)に比べて約2%減った。
北陸電力の営業地域でも昨夏よりやや減った。中国電力は昨夏の数字を公表していないが、「昨夏よりは減った」(担当者)としている。四国電力では、昨夏より増えた。
ピーク電力が減った理由について、関電幹部は「毎年、夏と冬に呼びかけてきた節電が定着している」とみる。関電が東日本大震災後の2度の値上げで、ほかの地域よりも料金が高いことも節電を後押しする。
大和ハウス工業は7~9月、電…