今春のスギ、ヒノキの花粉の飛散予測では、北陸や東海から近畿、中国、九州では前年より多めで、北日本や東日本は少なめになると見込まれている。
日本気象協会(東京)の花粉飛散予測(14日発表)によると、近畿、四国の花粉の飛散数は、極端に少なかった前年と比べてそれぞれ2・9倍、2・6倍と増加する。中国、北陸でもそれぞれ1・7倍、1・4倍。近畿と四国は例年と比べても1・1倍で、北陸、中国は例年並みという。
花粉の飛散は1月下旬から始まっており、九州を除く西日本の飛散のピークは、スギが3月上旬から、ヒノキが同下旬からという。夏の日照時間が長くて気温が高く、降水量がさほど多くなければ、花芽(はなめ)は多く形成され、翌年春の花粉数が多くなるという。
協会関西支社の担当者は「今週末に寒さが緩む予報が出ており、一気に花粉の飛散が進む可能性がある。気になる方は、早めに予防薬とマスクの着用を心掛けて欲しい」と話している。