第15回夏季パラリンピック・リオデジャネイロ大会が7日(日本時間8日午前)、開幕する。159カ国・地域の選手と、国際パラリンピック委員会(IPC)が今大会で初めて設けた「難民選手団」の2人を含めた約4300人が22競技に参加する。
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日本からは17競技に選手132人のほか、マラソンの伴走者など競技パートナー15人が出場。車いすテニス男子シングルスの国枝慎吾は3連覇を目指し、陸上の土田和歌子は夏と冬、合わせて7回目の大舞台を迎える。大会は18日まで12日間にわたって行われる。(山本亮介)
リオデジャネイロ・パラリンピックは、これまでに比べて国内のテレビ放映時間が大幅に増える。24時間の専門チャンネルやインターネット中継も予定されている。
NHKは12日間の期間中、生中継を毎日実施する。4年前のロンドン大会の放送時間は45時間だったが、今回は総合テレビ、Eテレ、BS1を合わせて、約3倍の120時間以上になるという。朝の情報番組に出演している有働由美子アナウンサーが現地キャスターを務める。
目玉の一つが、Eテレである「みんなで応援! リオパラリンピック」だ。アイドルグループ「V6」の三宅健さんと手話キャスターが番組を進行。目や耳が不自由な人も競技の様子がわかる放送だという。
NHK広報部は、放送時間の増加について、2020年東京パラリンピックを挙げ「障害者スポーツにこれまでにない関心が寄せられるようになった。リオ大会はパラリンピックの認知度を高めるための絶好の機会」としている。インターネットでの生中継も行う。
衛星放送「スカパー!」は、14年の冬季ソチ大会に引き続き、24時間放送の専門チャンネルを開設。「ストロングポイント」(BS日テレ)や「PARA☆DO!」(フジテレビ)、「アスリート夢対談!」(BS―TBS)など、民放各局も大会前から障害者スポーツにスポットをあてた番組を相次いで始めている。(坂本進、吉浜織恵)