長野県白馬村で6日にあった障害者アルペンスキーのワールドカップ(W杯)で、日本代表が男女ともに優勝した。1年後に迫る平昌パラリンピックに向け、弾みをつけた。
天候不良のため大会期間が短縮され、この日はスーパー大回転の第1戦、第2戦が続けて行われた。雪質が悪く、多くの選手がスキーのコントロールに苦しむ中、第2戦で、男子座位で森井大輝選手(36)が、女子座位で村岡桃佳選手(20)が、それぞれ優勝した。
パラリンピックに4度出場経験のある森井選手は「有力選手の故障もあったので手放しでは喜べない。世界のレベルは上がっているので、自分もワンステップずつ上げていきたい」と気を引き締めた。村岡選手は、第1戦でも2位。「今季初優勝で自信になったけど、実力はまだまだ。パラまで時間がないので無駄にしないように練習に励みたい」と話した。
この他、第1戦で三沢拓(ひらく)選手(29)が男子立位3位、狩野亮(あきら)選手(30)が男子座位3位、第2戦で鈴木猛史選手(28)が男子座位3位に入った。
日本代表選手たちは今月9日から平昌で開かれるW杯最終戦に挑む。(斉藤寛子)