オバマ米大統領は14日、訪米中のアウンサンスーチー・ミャンマー国家顧問兼外相とホワイトハウスで会談した。オバマ氏は会談後、記者団に対し、対ミャンマー経済制裁を近く解除する意向を表明。時期については「間もなく」と語った。
スーチー氏の訪米は、3月のミャンマー新政権発足後初めて。オバマ氏は、ミャンマーは新政権の下で「社会、政治的に明確な変革があった」として民主化の進展を評価。米企業の投資や米国民の旅行を増やし、ミャンマーの経済成長と民主化を支えていく考えを示した。会談に先立ち、途上国から輸入した製品への関税を減免する優遇措置をミャンマーに対して復活させることを米議会に通知したことも明らかにした。
一方、スーチー氏は、これまでの米国による経済制裁が民主化を促してきたことを認めつつも、「我が国は開放を進めており、経済的損害を与えているすべての制裁が解除される時が訪れた」と強調した。また、イスラム教徒のロヒンギャなどの少数民族問題については「国民の和解と平和を最優先させる」と語った。