歩行者に道を譲るドライバーにサムズアップする警察が描かれた標識が立つ横断歩道(撮影・段仁虎)。
中国中央精神文明建設指導委員会弁公室はこのほど、全国文明都市比較評定リストを発表。江蘇省の省都・南京市の2018—20年の査定の総合成績は、同類の都市の中で3位となったほか、「第6回全国文明都市」に選出された。 南京日報が報じた。
中国全土で文明都市構築が推進されているのは、その「称号」を単に取得するためではなく、それをきっかけに、都市機能を継続的に整備し、都市の質を向上させ、人的・文化的精神を育成して、経済社会の質の高い発展に新たな活力を注入するのがその根本的な目的だ。
文明の程度は、発展の尺度であり、発展の目標でもある。人々がさらに文明的な環境、より質の高い生活を求めているのであれば、強い要望のある際立った問題を効果的に解決しなければならない。
ビッグデータの解析を通して、「団地」、「裏通りの道」、「ファーマーズマーケット」、「交通の秩序」で多発する問題が四大重点分野として選出された。
団地の環境の面を見ると、古い団地や管理会社の置かれていない団地の管理が重点的に強化されている。街の路地の面では、張り紙や小さな広告、無秩序に駐車された車両、環境衛生が劣っているエリアなどが集中的に改善されている。ファーマーズマーケットの面では、優れた環境衛生と経営秩序を作り出し、ファーマーズマーケットのグレードアップが加速している。交通の秩序の面では、各種交通違法行為に対する摘発や交通参加者に対する法律順守教育が強化されている。
ここ3年、南京市では、裏通りの道1400本の整備が行われ、ファーマーズマーケット約300ヶ所のグレードアップが実施され、団地の充電施設が4万ヶ所に増設されるなど、都市環境が継続的に改善されつつある。
テクノロジーが発展するにつれて、文明構築のための「新たな武器」も加わっている。
団地の環境改善の面では、団地を管理するアプリ「掌上雲社区」や「ソーシャルガバナンス一体化プラットフォーム」などのビッグデータ・クラウドプラットフォームが、スムーズなコミュニケーションのチャンネルとなり、苦情などにスピーディーに対応、処理するメカニズムが構築されている。
その他、5Gや人工知能、モノのインターネット、データセンターなどのテクノロジーイノベーションが、最も一般的なファーマーズマーケットにも導入されるようになっている。
文明都市の構築は、複雑な系統的なプロジェクトで、コツコツと努力を重ねて行くプロセスでもある。
南京市は長年、文化と徳を尊ぶ豊かな伝統を強固な基礎とした教育を通して、マナーや道徳、先進的モデルの育成、PRを行うことで、個人個人からグループへ、一部から全体への文明の向上を実現した。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月8日