中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長はこのほど、新華網主催の国際問題シンポジウムで講演した際、「新型コロナウイルス感染症、日本国内の社会・政治的変動などの影響を受けて、2020年の中日関係は試練が増え、曲折する中で発展してきた。今後の両国関係において重要なのは、試練の中でチャンスを探り、協力の潜在力を掘り起こすことだ」と指摘した。新華網が伝えた。
楊氏は、「昨秋以降、中日関係に安定へと向かうプラスの兆候がいくつか生じている。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の締結は中日双方が共に推し進める中で実現したものであり、いくつかの重大な地域戦略の問題で中日が向き合って進み始めたことを意味している」と指摘。
また楊氏は、「2021年と今後の中日関係を展望すると、両国関係は複雑でデリケートであり、把握と管理・コントロールが重要で、協力の潜在力に目を向け、試練の中でチャンスを探る必要があると考える。現在も中日関係の発展は阻害要因を多く抱えている。複雑な情勢と厳しい試練を前に、度重なる試練の中でチャンスを探り、協力の潜在力を掘り起こすことが我々の課題だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月19日