諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(やひろ)院長は17日、7月までの約20年間に不妊夫婦114組が夫の実父から精子提供を受けて体外受精を実施し、173人の赤ちゃんが生まれたと発表した。
長野県松本市で講演した根津院長によると、1996年11月から今年7月末にかけて、無精子症など夫に原因がある不妊夫婦160組が、夫の実父(50代~70代)の精子と妻の卵子を使って体外受精を実施。142組が妊娠し、114組に赤ちゃんが生まれた。複数回出産した例もあり、赤ちゃんは173人にのぼる。
2014年にも、同様の体外受精で13年末までに118人が生まれたと発表しており、出産例がさらに増えたことになる。
根津院長はこの日、「匿名の第…