男子ゴルフのマスターズ・トーナメント（５日開幕、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルＧＣ）の開幕前日に恒例のパー３コンテストが４日、オーガスタ・ナショナルＧＣ内の特設コース（９ホール、パー２７）であり、日本勢では小平智と宮里優作が出場した。家族らがキャディーの白いユニホームを着て同行。ショットやパットも披露して大観衆を盛り上げた。

小平智のキャディーは元国内賞金女王で昨年３月に結婚した古閑（こが）美保さん。小平は「これが僕たちの新婚旅行。彼女が楽しんでくれたのが一番よかった」。９番でショットを披露した美保さんは「グリーンが小さく見えた。彼に出会ってからゴルフが楽しい」と笑顔を見せた。

宮里優作は昨年引退した元プロゴルファーの妹、宮里藍さんのほか、両親と妻と子どもが同行。９番では藍さんも８番アイアンでグリーンを狙った。宮里のショットは９番のニアピン賞。最後のパットはゴルフを習っている長女萊杏（らん）ちゃんが１人で打ち切った。宮里は「娘たちが妹と一緒に行きたいと言ってくれた。両親も大観衆の中を一緒に歩けて喜んでくれたと思う」と話した。

史上最多のマスターズ６度制覇を誇るジャック・ニクラウスも出場。キャディーを務めたニクラスの１５歳の孫、ガリー・ニクラス・ジュニアが９番でホールインワンを見せ大歓声を浴びた。優勝はマスターズ２度優勝のトム・ワトソンでスコアは６アンダー。３６年ぶり２度目だった。（忠鉢信一）