六甲山カンツリーハウスの池に「墜落」した岡本光博さんの作品=神戸市灘区
個性豊かな現代アートが、秋の神戸・六甲山を彩っている。今年で7回目の「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」。山のあちこちに作品が置かれ、山上全体が巨大な「美術館」に様変わり。自然に触れながら、散策を楽しんでみては。
総勢39組のアーティストが山上の10会場に計44作品を展示中。野外に展示された巨大アートの数々が目を引く。
「六甲山カンツリーハウス」の池にあるのは、見覚えのあるカップ焼きそば。直径3・6メートルの物体が、まるで空から墜落したように水面から半分だけ姿を見せている。近くの芝生には、本革で作られた3・8メートルの登山靴がある。その名も「SHOE(シュー) LODGE(ロッジ)」。扉があり、作品内に立ち入ることができる。
六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅。かつて乗り場として使われた建物が高さ4・8メートル、幅6メートルのピンクの猫に占拠されている。
作者は神戸市在住の飯川雄大さん(35)。「写真ではなく、実物を見ないと伝わらない『衝動』を与える作品をめざしました」
鑑賞者が参加する交流型のアー…