重なり合うようにしてうねうねと延びる古い長城が、ドローンや3Dレーザースキャンなどの技術により、「センチメートル級」の高精度によりデジタル化表示されようとしている。北京延慶長城文化ベルト建設は「長城調査・測量及び情報保護システム建設プロジェクト」を象徴とし、八達嶺長城で作業を再開した。延慶区全域の26.6キロにわたるレンガ製長城本体データの収集が終わりに近づき、高精度3D模型の構築作業が今月末までに完了する。
中国の現在の航空測量平均誤差は5センチメートルとなっている。長城という文化財の特殊性により、延慶区の長城調査・測量誤差は2センチメートル内となっている。同時に近接傾斜撮影・測量技術も初めて長城保護活動に用いられる。収集された各種データは裏方の処理により、3次元閲覧、測量、統計が可能な長城本体模型、周辺高精度写真を形成できる。長城のデジタルアーカイブができれば、今後の科学的で人に優しい、精密な長城管理・保護措置などを制定するために、基礎的なデータサポートと便利なサービスを提供することになる。
3D模型が完成してから、ドローンのリモートセンシング巡回、IoT観測技術を利用し、長城のリスク要素や変化状況などのモニタリングを行えるようになる。得られたデータは構築済みの模型と自動的に照合され、長城本体のリスク及び周辺環境などの各種変化を正確に観測できるようになる。またドローンの空における優位性、長城データの正確な収集により、長城保護範囲内の新たな建築物に逃げ場を失わせる。違法建築があれば、システムは照合中に警報を出す。文化財当局は各関連当局と共同で調査・処理を行う。市全域で率先して違法長城文化財占拠行為に対する「天眼による管理統制」を形成する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月8日