アルコール検知逃れの手口 中学生らを乗せた観光バスの運転手が宿泊先で飲酒をし、一部はアルコール検知で不正をしていたことが明らかになった。観光バス大手「東京ヤサカ観光バス」の関係者が朝日新聞の取材に、運転手同士が連携して行っていたアルコール検知逃れの実態を証言した。 観光バス大手、運転手ら飲酒検知逃れ 林間学校送迎 アルコール検知のために使っていた携帯型の検知器は、チューブから吹き込んだ呼気に含まれるアルコール分のデータと、吹き込んだ運転手をカメラで撮影した画像を、営業所に送信してチェックする仕組みだ。 同社関係者によると、今回不正が発覚した運転手らは二つの検知器を使い、片方で飲酒した運転手がチューブをくわえている画像を送り、もう一方で画像に映らない、飲酒しなかった同僚が吹き込んだ呼気データを送信していたという。 同社の滝口勝雄常務によると、同業他社の運転手によるこうした手口の不正の情報を得たため、最近は複数のバス・運転手が同じ場所に宿泊する場合でも、検知器は一つしか持たせないようにしたという。 それでも複数の同社関係者が、「検知器が一つでも不正は可能」と話す。 検知器は、最初の3秒ほどで呼… |
検知器2個使いデータ送信 観光バス運転手、不正の手口
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