グランプリシリーズに向けた記者会見で意気込みを語った(左から)無良崇人、宇野昌磨、宮原知子、樋口新葉、田中刑事
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ出場選手が2日、東京都内で記者会見し、今季の意気込みなどを語った。
フィギュア特集 Kiss and Cry
シニア1年目の昨季、世界選手権で7位だった宇野昌磨(中京大)は、前日のジャパンオープンで4回転フリップを決めた。その成功による心境の変化を「絶対に、いつかトップ争いに入れるようにやってやろうという気持ちに変わった」。ジャンプへの自信を手にし、表現力に磨きをかけることに力を入れる方針を示した。
昨季世界選手権5位の宮原知子(関大)は「ショートプログラム(SP)では後半に3回転―3回転の連続ジャンプを入れる点が今季の挑戦」。フリーについては「(スターウォーズの)レイア姫のような強い女性というイメージ」と「強さ」の表現をテーマに掲げた。
ベテランの無良崇人(洋菓子のヒロタ)は、ジャンプで回転しやすくするために体を細くする肉体改造に取り組んでいるという。「軽くなっている。トーループも安定し、サルコーも片足で着氷できる回数が増えている。試合で挑戦する価値ある。それだけ去年よりいい状態と言える」。田中刑事(倉敷芸術科学大)は「去年成功できた4回転サルコーをもっと楽に跳び、今季は2本入れたい」。シニア1年目となる樋口新葉(わかば)(東京・日本橋女学館高)は「楽しみという気持ちが一番大きい。スピードには自信を持っていい。演技を安定させることが課題」と語った。(後藤太輔)