九州電力のホームページ。4日から「昼間」と「点灯帯」に分けて、使用率を計算するように変えた
九州電力のホームページ(HP)で電気の「使用率」が、一時、100%超と表示されていたことがわかった。電気使用量が供給力を上回ったことを示す数字で、ネット上で「計画停電か」などと騒動となった。10月になっても続く想定外の暑さがもたらしたミスだった。
表示があったのは1日、午後1~2時の間だ。実際の使用率は74%程度だったと見られ、余裕があった。九電のHPでは使用率が95%超で「厳しい需給状況」、97%超で「大変厳しい需給状況」となり、「供給力不足になる恐れがある」と説明している。
HPでは、前日に手入力した「ピーク時の供給力」と、実際の使用量を比べて表示している。夏場は、エアコンを多く使う昼間の時間帯と電灯がつく夕方の二つのピークの供給力で、使用率を出していた。だが10月以降はピークになるとみられる、どちらか一方のみに変わった。
1日は、ピークを午後6~7時と見込み、この時間帯の供給力を入力していた。だがこの日は福岡で最高気温が平年より3・1度高い28・8度を記録するなど暑く、使用量のピークは昼間に。使用量はこの時間の供給力は超えなかったが、夕方の供給力は超えたため、使用率が100%超となった。九電は4日から、夏場の算定方法に戻した。(柴田秀並)