生還した選手を迎えるソフトバンクの工藤監督(中央)
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)、第1ステージは8日、セ・パ両リーグで開幕する。パはリーグ3連覇を逃したソフトバンクと2年連続で3位のロッテが対戦。セは10年連続CS出場の巨人に初進出のDeNAが挑む。
第1ステージは2戦先勝制。2010年以降は両リーグとも初戦に勝ったチームが最終ステージに駒を進めている。4年ぶりにパを制した日本ハム、25年ぶりにセの頂点に立った広島が待つ最終ステージは12日から始まる。
■名バッテリー、采配競う パ・リーグ
パ・リーグは1980~90年代に黄金時代を築いた西武の名バッテリーが、今度は監督として采配を振るう。現役時代は日本シリーズ出場の常連で、短期決戦を知り尽くしている2人が立場を変えて激突する。
CS戦略には微妙な違いが浮かぶ。「目標は日本一」と先を見据えた投手起用を練るのはソフトバンクの工藤監督。日本ハムとの最終ステージまで考え、本来2戦目までの登板が有力視された今季14勝の武田を1、2戦には使わない。ロッテに4勝の千賀、2勝のバンデンハークと相性のいい2人を先発させる。
一方で、ロッテの伊東監督は「うちはナンバー1、2の投手で良い流れを作りたい」。1戦目にエースの涌井、2戦目は今季14勝で勝ち頭の石川を、惜しげもなく投入する必勝態勢だ。
今季の直接対決はソフトバンク…