家事代行 くらし応援 掃除や洗濯など日常の家事を代わりにやってもらう「家事代行」という選択肢が広がっています。サービスの内容や利用の際の注意点を調べました。 業界大手「ベアーズ」(東京都中央区)の女性スタッフ(36)に同行した。訪問先は都内のマンション。主婦(34)が出迎えた。7歳の息子と5歳の娘の子育て中。自営業の夫の手伝いもしており、月2回、平日に3時間、家事代行を利用する。 「普段できない家事が片付き、自分の時間も増えて、ストレスが減りました」と話す。この日は、水回りの掃除と食事の下ごしらえを依頼。空いた時間で主婦は子ども部屋の大掃除を終えた。 ベアーズは事前に営業担当が訪問して打ち合わせをする。不在時に家事代行する場合は、スタッフがカギを事前に預かり、掃除や料理、子どもの送り迎えなどをする。都市部を中心に年間33万回の利用がある。 2013年設立の全国家事代行サービス協会には29業者が加盟している。ベアーズ副社長で、同協会の高橋ゆき副会長は「女性の社会進出に伴い需要が増えている」という。 得意分野を前面に打ち出す業者も。介護事業大手のニチイ学館(東京都千代田区)は、スタッフの多くが介護職員初任者研修修了以上の資格を持つ。介護保険適用外の高齢世帯で掃除や料理を手助けしている。「産前産後サービス」では赤ちゃんのおむつ替えや調乳を補助する。 ダスキン(大阪府吹田市)では離島を除く全国でサービスを展開。1時間分のサービスをプレゼントできるギフトカードは、母の日や年末などに需要が増えている。 新規参入も相次いでいる。14年設立のCaSy(カジー、東京都千代田区)は、利用者がインターネットで希望のサービスや時間、住所などを入力し、打ち合わせはネットでのやり取りで済ます。2日後には利用でき、掃除代行は2時間(5430円)から、料理代行は3時間(7795円)から。直前の申し込みは割り増し料金になるが、最速3時間後にスタッフが来る。手軽さで、若い共働き世帯や単身者に人気だ。 トラブルには注意したい。全国の消費生活センター(電話188)にはハウスクリーニングを含む訪問掃除サービスの相談が毎年900件程度ある。「サービスが期待と違う」という内容が多い。 国民生活センターによると、事… |
家事代行、広がる需要 注意するポイントは
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