内股のかけ方を教える井上康生監督=10日、香港、益満雄一郎撮影
柔道日本代表男子の井上康生(こうせい)監督やアテネ五輪金メダリストの谷本歩実さんら日本の柔道指導者が10日、香港で柔道教室を開いた。約100人が参加し、世界トップクラスの指導に、真剣に見入っていた。
井上監督や谷本さん、2010年の世界王者の秋本啓之さんらが背負い投げや内股といった投げ技のほか、寝技のかけ方などを実演しながら教えた。
井上監督は練習後、「技の土台がしっかりしている。若い世代が伸びていると聞いているので、日本と共に高め合っていきたい」とエールを送った。参加者の一人で柔道歴20年という蔡慧芳さん(35)は「世界的な選手にわかりやすく指導してもらい、とても参考になった」と話した。
このイベントは、日本外務省のスポーツ交流事業の一環。中国香港柔道総会の岩見武夫・永遠名誉会長は「あこがれの存在から指導してもらい、いい刺激になるだろう」と話した。(香港=益満雄一郎)