中国人民銀行(中央銀行)は27日、フィンテックのイノベーション監督管理試行事業を踏み込んでしっかりと実施するため、人民銀行は試行事業を上海など6地域に拡大し、許可証をもつ金融機関とテクノロジー企業がイノベーションのテストを申請するよう誘導し、金融から実体経済へのサービスの水準が着実に向上するよう支援することを明らかにした。新華社が伝えた。
人民銀行関係者の説明によると、人民銀行は「フィンテック発展計画(2019-2021年)」を実施するため、包摂的で慎重かつ弾力的なイノベーションのトライアル&エラーおよびフォールトトレランスのメカニズムを構築し、剛直なボーダーラインを設定し、柔軟な境界を設置し、十分な発展の余地を事前に確保し、中国の国情に合致し世界とも足並みをそろえたフィンテックイノベーション監督管理ツールを構築するよう努力することなどを模索しており、2019年12月には北京で試行事業を開始したという。
人民銀行によれば、フィンテックイノベーション監督管理試行事業を上海市、重慶市、深セン市、河北省の雄安新区、杭州市、蘇州市の6地域へと拡大し、許可証をもつ金融機関とテクノロジー企業のテスト申請を誘導し、法律に基づきルールに合致し、消費者の権利が保護されることを前提に現代の情報技術(IT)手段を駆使して金融に「国民に恩恵・企業に利益」となるエネルギーを注入し、小規模・零細企業と民間企業の資金調達の難しさと資金調達コストの高さ、金融包摂の「ラストワンマイル」といった困難や問題を解消し、新型コロナウイルス対策と企業活動・生産活動の再開を支援することを模索するという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月28日