余震を恐れて、1歳1カ月の長男を抱いて自宅の前の駐車場で過ごす女性。「子どもが小さいし、犬もいるから避難所には行けない」。隣に住む家族と車3台をコの字形に並べ、シートで屋根をつくって食事をし、夜は車中で寝る。「寒いし狭いし、余震で数分おきに起きてしまうが、車で過ごすしかない」=22日午後6時58分、鳥取県倉吉市、伊藤進之介撮影
鳥取県中部で21日に最大震度6弱の地震が起きてから、2度目の夜を迎えた。余震は収まらない。「熊本地震のように、また大きな地震が起きるのでは」。住民たちは22日、不安な思いで再び避難所に身を寄せた。一方、復旧に向けたボランティアの受け入れ準備も始まった。
鳥取、続く地震 避難1500人超、23日は風雨に警戒
鳥取県内各地の避難所に集まった住民は1500人以上。多くの住民の念頭にあるのは、震度7の前震の後、再び震度7の本震が襲った4月の熊本地震だ。
震度6弱の地震が襲った同県北栄町の松田玲(みすず)さん(38)は前日に続き、長女(11)と次女(8)、長男(6)の3人を連れて町内の北条ふれあい会館に避難した。自宅に被害はなかったが、地震関連の補修工事で家に帰ってこられない夫から「熊本地震は28時間後に本震が来たから、避難所の方が安心」と言われた。「子どもたちは自宅にいると余震の度に不安な様子を見せ、避難所で多くの人と一緒にいる方が落ち着く」
同県倉吉市立上灘小学校でも、…