新型コロナウイルス感染防止対策が実施されている期間中、自宅待機している人は自由に使える時間が増え、新しいスキルを学ぶ機会にもなっている。なかには、料理の腕を上げたり、書道や楽器の練習をしたり、資格を取得するために勉強したりしている人もいる。あなたは最近どんな新しいスキルを取得しただろうか?中国青年報が報じた。
中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網と共同で2003人を対象に実施した調査では、回答者の94.3%が、自宅待機中に新しいスキルを勉強したと答え、うち59.5%が新しいスキルを習得したと答えた。また、68.8%が新しいスキルを勉強すると生活の質が向上すると考えていた。
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天津のある事業機関で6年働いている秦怡さん(仮名)は昨年、社会人大学院を卒業したばかり。会計士の資格を取るために試験を受ける計画で、勉強する時間が足りないと心配していたものの、最近その時間をたくさん取れている。「会社はここ1ヶ月ほど交代制で出勤しているので、オンライン教室で勉強したり本を読んだりする時間を以前より多くとれるようになった」と秦さん。
調査では、回答者の92.7%が「最近、新しいスキルを勉強する時間をより多くとれるようになった」と答えたほか、94.3%が「新しいスキルを勉強した」とし、うち59.5%が「新しいスキルを習得した」と答えた。
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天津で営業の仕事をしている李威さんは元々定期的に運動をして気功法の八段錦を勉強している。「最近1ヶ月、ほぼ毎日起きてすぐに八段錦をしている。やり終えるととても気分がよくなる。体全体を動かすので、元気が出て爽快だ」と李さん。
統計によると、回答者が勉強した新しいスキルで最も多かったのは自宅ライフ系で65.8%。以下、趣味系43.5%、学業発展のためのスキル36.1%、職業発展のためのスキル29.2%、運動・健康維持のためのスキル27.1%と続いた。
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北京のある外資系企業で働いている90後(1990年代生まれ)の斉■さん(■は品の口が金)は、学生の時に絵画を習ったことがあったものの、就職してからは絵を描く時間をほとんど取れなくなっていた。しかし、最近、引き出しの中から「ほこりをかぶっていた」筆を取り出し、さらに色鉛筆も買って、絵を描き始めたという。「家の近くにモクレンが咲いているので、色鉛筆で花や草を描いている」と斉さん。
王さんは、料理の腕をかなり上げているそうで、「簡単な麺料理やヨウポー麺、炒め物、煮魚などは作れるようになった。今は毎日自炊しており、調理器具もたくさん買った。料理ができるようになり、生活の質も向上したと思う。自分で作った料理を食べるのがこんなに楽しいことだとは知らなかった。幸せは意外と身近にあった」と話す。
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新しいスキルを勉強するとどんな収穫があるのだろうか?調査では、回答者の68.8%が「生活の質が向上した」、64.9%が「生活が充実した」、58.4%が「趣味が広がった」、30.4%が「仕事の選択肢が増えた」、16.4%が「物質的報酬が増えた」、14.3%「交流の輪が広がった」と答えた。
秦さんは、「新型コロナウイルス感染防止対策が実施されている期間中、生活は影響を受けているものの、より多くの自分の時間を持てるようになった。私は計画を立てるのが好きなので、最近は今後のためのエネルギーを蓄えておくために、どうすればいいのかじっくり考えている」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月10日