今年4月に沖縄県うるま市の女性を殺害したとして米軍属の男が殺人容疑などで逮捕された事件を受け、県警は25日、職員の定員を100人増やすことを明らかにした。パトカー部隊に増員分を振り分け、主に米軍基地周辺や米兵が立ち寄る繁華街を巡回させる。
特集:沖縄米軍と事件
沖縄県警は定員増のための県条例改正案を、11月県議会に提出する。新規採用では間に合わないため、他都府県の沖縄出身などの警官に「特別出向」してもらうよう警察庁と調整している。県警は早ければ来年1月には100人を受け入れ、新たに計20台のパトカーを本部や各署に配備する意向だ。定員は2766人となる。出向者は2~3年かけて、新卒採用者と入れ替えていく。
関係省庁幹部でつくった政府の「沖縄県における犯罪抑止対策推進チーム」の方策のひとつ。警察の「特別出向」は、東日本大震災で被災3県に全国から警察官が派遣された例がある。