九回表広島2死満塁、三振で試合終了となり、うなだれる丸。捕手市川=加藤諒撮影
(26日、日本シリーズ第4戦 日本ハム3―1広島)
日本ハム、3―1で広島に勝利 日本シリーズ2勝2敗に
九回2死満塁、フルカウント、2点差。広島・丸は体から遠くへ逃げていく左腕宮西のスライダーに上体を泳がされた。バットは空を切った。この回、2死無走者から四球と田中、菊池の連打で塁を埋めた。頼りの3番打者にまで回したが、屈した。「僕の技術不足」と丸は言った。
攻撃陣がちぐはぐだ。先発・高梨から五つの四球をもらいながら、奪えたのは失策による1点だけ。力みが目立ち、五回まで投げた右腕に対し飛球アウトは九つを数えた。
同点の八回は、勝負手を封じられた。先頭の新井が四球で出ると代走に赤松。足のスペシャリストだ。今季、12盗塁を決めて失敗はわずかに2。「セーフになれるタイミングを探っているうちに2死になり、焦り気味になってしまった」。鈴木のバントがファウルになるなどし、一塁から動けない。2死になって仕掛けた二盗は失敗した。
投手・大谷に立ち向かった第1…