浅田真央選手の引退を受け、佐藤久美子コーチは「寂しい。この世界にいなくてはならない人」と語った
浅田真央選手を指導する佐藤信夫コーチは11日、横浜市内で取材に応じ、「来るべき時が来た」と心境を語った。佐藤コーチが指導の拠点としている新横浜スケートセンターで浅田選手と会ったのは10日。その際に「終わりにします」という引退の報告を受けたという。佐藤コーチは「悲しそうな様子もなく、明るい調子で話をしていました」。
浅田真央の歩み
特集:ラストダンス
佐藤コーチは浅田選手との思い出を「どんな場合でもあきらめることをしなかった。そういう意味では、すごかった」と語り、「本人には一言、『お疲れ様』と伝えました。それ以外の言葉はないです」と話した。
同コーチの妻の久美子コーチや、浅田選手が14歳の頃からサポートしてきた小林れい子コーチも10日、リンクで浅田選手を出迎えた。久美子コーチが「これからも滑っている姿が見たい」と声をかけると、浅田選手は「(自身が出演するアイスショーの)ザ・アイスがあるので、見に来てくださいね」と応じた。最後に「長い間ありがとうございました」とあいさつをし、その場にいた全員とハグをして別れたという。