プレーオフを制して優勝を決め、仲間に胴上げされる大院大の大嶋炎
ゴルフの第63回朝日杯争奪日本学生選手権と、第19回朝日杯争奪日本女子学生選手権(日本学生ゴルフ連盟、朝日新聞社主催、タイトリスト協賛)は26日、千葉CC梅郷で18ホールのストロークプレーによる決勝ラウンドがあり、男子(6983ヤード=パー71)は大嶋炎(ほのお、大院大1年)が初優勝を決めた。3人が通算6アンダーで並び、3ホールのプレーオフの末に谷本蓮(同2年)、小西健太(東北福祉大4年)を下した。女子(6270ヤード=パー72)は単独首位で出た松田唯里(ゆり、福井工大4年)が、2位と8打差をつけて初優勝した。
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【最終成績】男子 ①大嶋炎(大院大)136②谷本蓮(同)、小西健太(東北福祉大)136④徳永圭太(大院大)、光田智輝(中部学院大)137※1、2位はプレーオフ
▽女子 ①松田唯里(福井工大)136②小出真鈴(早大)144③松田なつき、渕野ひかる(ともに同志社大)、山田麗風(大手前大)、芦沢衣里(愛知大)、下室舞弥(東北福祉大)146
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■大嶋「先輩に続けて光栄」
日没が迫る中でのプレーオフ、大嶋がスーパーショットで決着をつけた。9番パー4、残り86ヤードの2打目をピンまで20センチへ。見守った仲間からの歓声に、手を上げた。「その前のティーショットが良かった。昨日からドライバーが曲がらないんです」。この日もフェアウェーをほぼ外さなかった。大院大勢の優勝は、昨年の長谷川祥平に続き2年連続となり、「先輩に続けて光栄です」。
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■松田「最高の形で締めくくれた」
1年で2位、2年で3位、3年で14位。悔し涙が続いた松田が、最終学年でようやく頂点に立った。得意のパターがさえ、「グリーンのどの面に乗っても、パーにできる自信があった」。17番では上って下る約20メートルのバーディーパットを沈めた。卒業後は就職する方針で、「選手生活を最高の形で締めくくれて良かった」と笑顔。女子では、関東、関西地区加盟の大学以外で初の優勝者となった。