高速道路での主な逆走の例
全国の高速道路で昨年、逆走が259件発生し、死亡・人身事故は26件に上ったことが国土交通省のまとめで分かった。いずれも、統計を取り始めた2011年以降で最多。過去5年の全てのケースを分析したところ、約7割で65歳以上の高齢者が運転していた。専門家は「高齢者対策が急務」と訴える。
秋田県由利本荘市で21日、日本海沿岸東北道の大内ジャンクション(JCT)付近で軽乗用車と大型トラックが正面衝突。軽乗用車がJCTを逆走して本線に入り、運転していた男性(76)と同乗の高齢夫妻の計3人が死亡した。
国交省によると、全国の高速道路で15年に確認された逆走は最多だった14年より47件増えて259件。死亡事故は8件、人身事故は18件だった。
うち242件の原因を分析したところ、31%が「ぼーっとした」など特段の理由がなく、25%が「道を間違えて戻ろうとした」、26%は逆走の認識が無く認知症などの疑いがあった。
発生場所では、柵などがなく、…