6日午後の輸入博「第4次産業革命とスマート移動フォーラム」の現場で、フォード、百度、BMW、クアルコム、小馬智行の業界専門家が、移動をめぐり未来を自由に想像を巡らせた。JPモルガンの研究・分析によると、中国のレベル1−5の運転補助と自動運転市場の規模は、2019−25年の間に年平均33%の成長率を実現し、25年に約71億ドルに達する見通しだ。ICV(インテリジェントコネクテッドビークル)の4大要素であるセンサー、アルゴリズム、高精度地図、電気駆動・電池・電気制御の3電システムは、未来の人気投資先になる。科技日報が伝えた。
「中車電動5G自動運転移動プラットフォーム」を搭載した1台の「5Gスマートバス」が10月11日、湖南省長沙市銅官窯古鎮で試験運営を行った。その10日後、中国初の常態化運営5G無人路線バスが、蘇州高鉄新城で正式に運営開始した。自動運転によるスマートな移動が眼前に迫っているかのようだ。未来のスマートな移動は、私たちにどのようなサプライズをもたらすのだろうか。フォーラムの現場で、専門家らが各自の見解を示した。
百度スマート運転事業チームの戦略的協力副社長の聶育仁氏が思い描く未来は、ワンストップ式、自動化、車・道路・移動の一体化だ。ブローゼ中国エリア研究開発副総裁の王瓊氏は、「スーパーアプリが登場するはずだ。人々がアプリで目的地を入力し、さまざまな手段でリンクすることで、ワンストップ式チケット購入、自動決済が可能になる。車と人の関係は携帯電話と人の進化関係のようなものだ。携帯電話はもともと通話しかできなかったが、今や私たちの体の一部になっている。同じように車はこれまで各機能を果たしていたが、今後は私たちの操作を行う可能性がある。人の需要を知り、擬人化し、人の需要に基づき各種サービスを提供する」と話した。
クアルコム中国エリア研究開発責任者の徐皓氏は「未来の移動は、車の運転も娯楽になる。自動運転が非常に効果的で安全に利用者を目的地に送り届けられるようになれば、目的地に向かう途中に子供と触れ合い、友人と楽しめるようになる。長い通勤・退勤時間中に車をどのような娯楽にするかは、考えなければならない問題だ」と述べた。
路車協調を模索する上で、車のスマート化が影響要素になる。小馬智行副総裁兼上海公司社長の王皓俊氏は、「レベル4・5の自動運転の場合、路車協調と車のスマート化を同時進行することで、初めて大規模な実用化と運営を実現できる。車の更新に限って言えば、少なくとも2、3世代の更新が必要で、1世代の研究開発期間は3、4年になる」との見方を示した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月10日