米誌「ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道によると、国際学術誌「臨床感染症」に11月30日に掲載された米疾病予防管理センター(CDC)の研究員の研究結果によると、中国が新型コロナウイルス感染者の発生を確認するよりも数週間早い昨年末には、米国で新型コロナウイルス感染者が発生した可能性があることが分かった。人民網が各社の報道をまとめて報じた。
CDCの研究者は、米国9州で昨年12月13日から今年1月17日までの期間に米国赤十字が集めた献血のサンプルの7389件に検査を行った。その結果、約106件から新型コロナウイルス抗体が見つかったという。そのうちの39件は昨年12月13日から16日の期間に収集されたものだった。
10月30日、米首都ワシントン市内をマスクをして歩く女性(撮影・瀋霆)。
報道によると、新型コロナウイルスが中国以外の国でこれまでの報告よりも早い時期に発生したことを示す証拠がどんどん増えている。その他、研究ではこれまでに知られていたよりも早くに米国で新型コロナウイルスが発生していたことが分かったほか、ウイルスの米国での伝播は、検査結果が示すよりも広範囲に及ぶことも分かったという。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年12月2日