配車サービスの滴滴出行は16日に「滴滴開放日」を開催し、正式に世界初のオーダーメイド型オンライン配車「D1」を発表した。移動シェアリングサービスによって生まれた初の新種の自動車であるD1は、滴滴と自動車メーカーの比亜迪(BYD)が共同設計・開発したものだ。人民網が伝えた。
D1は滴滴プラットフォームの5億5000万人の乗客、1000万人に上る運転手の需要及び100億回の移動データに基づき、オンライン配車の移動シーンに的を絞り、車内のマン・マシン・インタラクション、運転手・乗客の体験、車載ネットワークなどの各方面のオーダーメイド型設計が行われている。
滴滴出行の創業者兼CEOの程維氏は「今後10年で、中国及び世界のシェアリングの割合が3%から30%に上昇する。この割合を高めることは業界内の共通認識になっており、シェアリングが未来の移動の最も優れたプランだ。将来的には、道具を購入する代わりにサービスを購入するようになる。1人1台持たなくても、より優れた移動体験を楽しめる」と表明した。
程氏は「当社はこれまでソフトの最適化に取り組んできたが、今後10年は同時にソフトとハードの最適化を行い、スピーディに更新していく」と述べた。
程氏は、2025年までに自動運転機能を搭載したシェアリングカーが滴滴プラットフォームで100万台以上普及し、新バージョンには滴滴が独自開発した自動運転モジュールが搭載されると予測した。2030年には「運転席をなくし、完全な自動運転を実現したい」という。
滴滴プラットフォームには3100万台以上の車が登録されている。多くの移動シーンやデータの分析により、一部の移動問題は交通機関側の変化で解決したほうがより効果的だと分かった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月18日