錦織が自己最高4位 男子テニスの最新世界ランキングが31日発表され、錦織圭(日清食品)は前週から一つ上げて自己最高に並ぶ4位となった。杉田祐一(三菱電機)は二つ下げて90位。西岡良仁(ヨネックス)は97位、ダニエル太郎(エイブル)は100位。1位はノバク・ジョコビッチ(セルビア)で、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)が5位に下がった。
◇
■錦織、チリッチに雪辱逃す
男子テニスのスイス室内は30日、スイスのバーゼルでシングルス決勝が行われ、錦織圭(日清食品)はマリン・チリッチ(クロアチア)に1―6、6―7で敗れた。
自らのダブルフォールトで敗戦。錦織はベンチでうつむき頭を抱えた。2014年の全米オープン決勝で屈した忘れられない宿敵。「勝ちたい気持ちはいつも以上にあった」と悔しさをにじませる。身長198センチのビッグサーバーはストロークも深く正確だった。第1セットを瞬く間に奪い、打ち合いで活路を求める錦織に隙を与えなかった。
もっとも、勝機は皆無ではなかった。5―4で迎えた第2セットの第10ゲーム。錦織は3度のセットポイントを迎えながら、ショットでミスを続けた。「一番悔やむ3ポイント。あそこで取っていれば最終セットへの望みがあった」。高い修正能力で鳴らすトップランカーが逆襲のチャンスを逃し、タイブレークの末に力尽きた。
2月のメンフィス・オープンで4連覇を果たして以降、準優勝は4度目。今季2勝目が遠いが、世界ランキングは自己最高タイの4位に上がった。「引きずらないようにしたい。残り2大会。体も大丈夫そうなので頑張りたい」。11月の最終戦、ATPツアー・ファイナルに照準を定めて前進を続ける。(時事)