ホンダが31日発表した2016年9月中間決算は、営業利益が前年同期比22・5%増の4949億円、純利益が同12・1%増の3517億円だった。自動車部品大手タカタ製エアバッグのリコール費用が大幅に減ったのが効いた。
二輪車、四輪車とも販売台数は増えたが、円高で輸出採算が悪化し、売上高は同8・1%減の6兆7346億円だった。一方、リコール問題が峠を越したことによる関連費用の減少やコストダウン効果で利益は増えた。17年3月期の純利益は前年比20・5%増の4150億円を見込む。
業界では、自動運転などの技術革新や環境規制への対応を図るため、提携の動きが続く。記者会見した倉石誠司副社長は「メリットがあるなら業界内でも違う分野でも提携の可能性はある。全てを単独でまかなう時代ではない」と語った。