九州電力が、川内原発の再稼働で大幅増益となった。31日発表した2016年9月中間決算は経常利益が前年同期比53・1%増の1003億円、純利益が同52・0%増の814億円だった。火力発電の燃料価格の下落で黒字転換を果たした前年同期に続き、2年連続の黒字達成だ。 川内原発は、1号機が昨年8月、2号機が同10月に再稼働した。運転期間が長い分、前年同期に比べ、原発運転による収支改善効果が大きく出た。火力発電を抑えた結果、燃料代が浮くなどして330億円程度、利益を押し上げたという。また火力発電の燃料価格の下落も、約130億円の利益押し上げ効果があった。売上高は電気料金が下がったことなどで、同0・3%減の9282億円だった。 17年3月期の業績については、経常利益が同17・5%減の750億円、純利益が同18・4%減の600億円を見込む。前年と比べて燃料価格の下落による収支の改善幅が減ることや、熊本地震に伴う特別損失100億円を計上したことで減益の見通しとなった。(柴田秀並) |
川内原発再稼働が奏功、九電が大幅増益 9月中間決算
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