ビックカメラなんば店のパソコン売り場=大阪市中央区
新生活に合わせて新しいパソコン(PC)を探す人も多いのではないでしょうか。記憶容量などを手軽に変えられるモデルも増えています。
きりとりトレンド 話題の商品を紹介
PC売り場が盛り上がるのは、冬賞与後の年末と進学などで新生活が始まる前の3月だ。ビックカメラなんば店(大阪市中央区)の西治彦さんは「3月は学生が多い」と話す。
上手な探し方はまず、スマートフォンやタブレットといった端末との使い分けから。生活スタイルを考え、主に自宅で使うならA4ノートPC、カフェなどで課題もするなら小ぶりのモバイルPCが候補になりそうだ。画面が本体から外せ、タブレットとして持ち出せる製品も増えている。
モバイルPCは、NECパーソナルコンピュータが2日に世界最軽量、約769グラムの新商品を売り出すなど軽量化競争が進む。西さんは「持ち運びをするなら、1・5キロより軽いものがおすすめ」という。
落としても壊れにくい「頑丈さ」もポイントの一つだ。企業向けに強いパナソニックの製品は、店頭でも社会人らの指名買いが多いという。
店頭での買い方は、ひと通りの機能やソフトが入った量販店モデルか、処理速度や記憶容量などを加減できるオーダー品かで分かれる。量販店モデルでは、春にメーカーが学生らを対象に数万円の実質割引キャンペーンをすることもある。
一方、使う頻度が高くないソフトなどが多数入っている場合もある。「ムダを削り、重要視する機能を高性能のものに変えた方が安い場合もある」と西さん。店頭販売でのオーダー品の割合は2割程度に増えているという。(伊沢友之)
■電子ペン、紙に書くように
マイクロソフトの「サーフェス プロ4」は、自分の好みに合わせてキーボードの色が選べる。1024段階の筆圧を感じられる電子ペンを使えば、まるで紙のような書き心地で文字や絵を書き込めるという。ワードやエクセルなどの主要ソフトが入り、常に最新版にアップデートできる。10万3464円から。
■画面回転、タブレットに
NECパーソナルコンピュータの「ラヴィHZ350」シリーズの最新モデルは本体の重さが約769g。13.3型画面の製品で世界最軽量だという。タッチパネルも備え、画面を360度回転させてタブレットとしても使える。1時間で約80%まで急速充電することもできる。14万184円から。
■故障データの復元機能も
レノボの「アイデアパッド300」シリーズは、価格を抑えつつ、記憶容量やDVDドライブなどの基本性能を確保している点が特徴だ。文書作成や表計算などよく使われる基本ソフトも入っている。データやシステムが故障した時に復旧が簡単にできる機能もある。7万円前後。
■迫力ある音響楽しんで
東芝は、A4ノートPC「ダイナブックT」シリーズで、2016年秋モデルからメーカー保証を1年から2年に延ばした。「故障なく使い続けられる高品質」をアピールするためだという。最新の17年春モデルでは、オンキヨーなどと共同開発した技術を取り入れ、迫力ある音響が楽しめる。21万6千円前後。
売れ筋を参考に主要各社の特徴ある製品を選びました。価格はメーカー想定などで税込み。
(きりとりトレンド)