感想戦で対局を振り返る井山裕太名人=3日午後、甲府市、堀英治撮影
第41期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第7局の対局後、井山裕太名人が報道陣のインタビューに答えた。一問一答は次の通り。
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――今シリーズについて
第1局は正しく打てれば勝ちになる局面、第2局も少し優勢な局面があったのですが、そういうところを逃していた。実力とはいえ、どうしようもなかったというのはあります。
――開幕からの3連敗について
まあ、特別驚くことではないですけども、やはり自分のミスがあったとはいえ、高尾さんのパフォーマンスが自分より上回っていたのは確か。厳しくなったと思っていましたけど、自分の課題が出だしの3局で見えていましたので、しっかりすればそれなりに勝負できるという思いもあった。だらしない負け方が続いたので、もう少し早く立て直したかった。
できるだけ大きなミスを減らす意識でシリーズ後半は臨んだ。最後まで今の自分なりのベストは尽くした。最終局は序盤から打ちたい手は打てたが、少しずつ遅れていたかもしれない。途中、勝負できる局面があったと思うが、はっきり勝ちという局面はちょっと見つけられなかった。