平和の礎(いしじ)を訪れた自民党岸田派会長の岸田文雄外相(右から2人目)と古賀誠名誉会長(左)=沖縄県糸満市
自民党リベラルを代表する派閥のリーダーとして、安倍晋三首相との違いを出して存在感を高める――。岸田文雄外相が率いる自民党岸田派(宏池会)が5日、沖縄県で研修会を開いた。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で安倍政権と沖縄県の対立が深まるなかの初開催で、「ポスト安倍」への意欲が透けた。
岸田外相「現地で沖縄の思いを直接感じることが重要」
「今日の政府と沖縄のありようなど様々な貴重なお話を聞かせて頂き、我々の進む方向についてご指導いただきたい」
那覇市内で開いた講演会。岸田氏はこう語り、「対話」姿勢を強調した。研修会には岸田派の国会議員13人が参加し、古賀誠名誉会長も同行した。同県元知事の稲嶺恵一氏も講師として招かれ、沖縄とのパイプが演出された。
岸田派が夏以外に研修会を開くのは異例で、沖縄では初めて。同派議員は「対話や共存を重視する『中道保守』だとアピールしたかった」と話す。
ただ、岸田氏は普天間の同県名…