岸田文雄外相(左)に「辺野古新基地建設の断念」など12項目を盛り込んだ要望書を手渡す翁長雄志知事=26日午前9時34分、那覇市の沖縄県庁、吉田拓史撮影
岸田文雄外相は26日、沖縄県庁で翁長雄志知事と会談し、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の県外移設を求める沖縄県側の要望書を受け取った。「沖縄の負担軽減を目に見える形で進めないといけない」と応じたものの、会談後は、同県名護市辺野古への移設が「唯一の解決策」との認識を記者団に改めて示した。
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翁長氏は10日の日米首脳会談で、辺野古への移設が再確認されたことについて「誠に遺憾」と指摘。普天間飛行場の「5年以内の運用停止」を、日本側が求めなかったことについても「強い憤りを感じている」と批判した。
岸田氏は在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官とも会談。「在日米軍の安定的な駐留のためには、地元の理解を得ることが不可欠だ」と協力を求めた。