ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相(右)と会見する天皇、皇后両陛下=4日午前11時23分、皇居、代表撮影
天皇、皇后両陛下は4日、皇居・御所で、来日中のミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相と会見した。
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宮内庁によると、天皇陛下が「ミャンマーでは先の大戦で多くの日本の人が命を落とし、ミャンマーの人たちにもいろんな困難を与えた」という趣旨のことを述べ、現地の人たちが日本人を温かく弔ったことへの感謝を伝えた。これに対し、スーチー氏は「ミャンマーの人たちは日本人を友人だと思っている。文化などいろんな違いはあるが、すぐ仲が良くなる」と話した。
また、「ビルマの竪琴」が話題になり、両陛下は小説や映画を目にしたと伝えた。会見は約20分間、和やかな雰囲気だったといい、別れる際には皇后さまとスーチー氏が抱擁するなど名残惜しい様子だったという。