富山市議会の議席と辞職者、候補者の数
政務活動費(政活費)の不正で12人が辞職したことに伴う富山市議会(定数40)の補欠選挙が6日、投開票される。任期満了は来年4月。問題発覚前の欠員1を加えた被選挙数13に対し、すべて新顔の25人が立候補する異例の展開。政活費不正の再発防止などを訴えている。辞職者10人を出した自民が過半数を維持できるか注目される。
「こんなに逆風が強いとは……」。問題発覚の発端となった自民から推薦を受けた候補の一人はこぼす。
補選には共産2、維新3、社民3、諸派1、無所属16の計25人が立候補。辞職者を出した民進は擁立を断念した。自民は公認候補の擁立を見送ったが、告示後の追加を含め無所属の6人を推薦・支持する。
演説会では支援する自民県議、市議らが政活費不正について「ご迷惑をかけた」と頭を下げ、再発防止を誓う場面が目立つ。ある推薦候補は「有権者に怒鳴られることもある」。
自民は現在、議長、副議長として立場上会派を離れている2人を加えても18議席。過半数維持には最低3議席が必要だ。「改革に会派の外から取り組みたい」などとして、当選後の自民会派入りを否定する推薦候補もおり、過半数の維持は不透明だ。
共産、維新、社民は政活費改革や不正の真相解明などを訴える。政党の支援を受けない無所属候補の公約も、政活費の使途の透明化や定数削減など議会改革関連が目立つ。
新顔ばかりの短期決戦で、低投…