ホワイトハウスの米大統領執務室で10日、トランプ氏(左)と握手するオバマ大統領=AFP時事
来年1月に米国の次期大統領に就任するドナルド・トランプ氏が10日、ホワイトハウスで現職のオバマ大統領と初会談し、円滑な政権移行に向けて協議した。トランプ氏はこれまでの激しい口調を改め、長く反目してきた両氏が融和ムードを演出した。
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会談は、大統領執務室で2人で約1時間半にわたって行われた。
会談後、オバマ氏はトランプ氏と並び「次期大統領とすばらしい会話ができる機会を持てた」と記者団に語った。「会話は多岐にわたった。外交政策や内政についても話した」と明かした。トランプ氏がオバマ氏の政権チームと協力姿勢を示したことに「勇気付けられた」とまで述べた。
任期満了まで残り約2カ月間で、円滑な政権移行に努めることが「最優先事項だ」とした。
さらにトランプ氏に向けて、「我々はあなたが成功するため何でも手助けするつもりだ。あなたの成功が、この国の成功になるからだ」と語りかけた。
トランプ氏も選挙戦からは一転し、オバマ氏を「とてもよい男だ」と呼ぶなど和やかな雰囲気に。「お互いに会ったことがなかった。私は(オバマ氏に)大きな敬意を持っている」とたたえた。
「我々はあらゆる状況を話し合…