ニュージーランドの首都ウェリントンで14日、地震の影響で亀裂が生じた道路=AP
ニュージーランド(NZ)南島クライストチャーチ付近で14日未明に起きたマグニチュード(M)7・8の地震で、これまでに2人の死亡が確認された。
ニュージーランドで地震 M7.8 強い余震続く
キー首相は「2人が亡くなった状況を調べている」と述べた。現地の報道はいずれも南島で、1人は自宅に閉じ込められ、もう1人は心臓発作としている。
南島北東部カイコウラで2メートル前後の津波が観測されるなどしたが、津波警報は14日朝までに南、北両島の東部の一部地域をのぞき解除された。
当局などによると、揺れは首都ウェリントンがある北島を含むほぼ全土で感じられ、14日午前までに数十回の余震が観測されているという。停電のほか、土砂崩れ、地割れなどのため通行止めの地域もある。
在クライストチャーチ領事事務所によると、14日午前までに邦人の被害などの情報は入っていないという。震源やクライストチャーチが位置するカンタベリー地方には約3千人の邦人が住んでいるとみられる。(シドニー=郷富佐子)